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今年の三が日 [その他]

 三が日もとうに過ぎて、もう一月も九日ですが、毎日寒いですね。冬は寒いのが当たり前とは言え堪えます。例年ですとこの時期、毎朝強い霜に悩まされるのですが、今冬は霜が少なくて風が冷たく強い日が多い気がします。

 今年は、元旦と二日連続して積雪に見舞われました。元旦の積雪だけでも15センチ余り、それが二日連続ですから参りました。京都では61年振りだったそうです。

2015-01-03 06.51.28.jpgお陰で家の裏は一時期、ちょっとした雪国状態でした。

 さてさてそんな寒い中、我が田舎の年末年始ドタバタ劇のレポートです。年末に今年役を務めていたお寺の勘定がありました。会計報告はどうということはなかったのですが、新役員を決めなければならず、それまで下工作してあったにも関わらず、土壇場で一悶着。

 一時はどうなることかと思いましたが、なるようになると腹を括って望んでおりました。最終的には無事落ち着くところへ落ち着いて、やれやれでした。

 その翌日、まるでビジネスの世界かと思えるほどのタイミングで、今度は宮守の引き継ぎがありました。十数年に一度、回ってくる宮守当番に今年我が組が当たるのです。

 もっとも引き継ぎと言っても、今まで宮守を務めていた隣の組と一緒に掃除をするだけなのですが、この日から我が組が来年の年末まで一年間、神社で催される様々な儀式の準備手伝いから掃除まであたることになります。

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 暮れの27日、28日に新年を迎える準備をしました。手水舎の水皿、竹を取って来て割って工作です。柄杓は新しく買い揃えます。手ふきの布巾はこの歳厄年の方々が用意されます。

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 門松も見よう見まねでこしらえました。枠に土を入れ、松、竹、梅、紅白の南天や葉ボタン、熊笹など縁起もので飾り付けをします。この門松、せっかくこしらえたのですが残念な運命をたどります。

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 蔵の入り口にもしめ縄が飾られました。このしめ縄、以前は手で編んでいたのですが今回、市販品を買うことになりました。藁の確保、縄を編める人、その機械の調達等困難になってきたからです。

DSC_0737.JPG 裏山で採ってきたウラジロ、少し大き過ぎて目障りですね。

 本殿脇で総代さんが、今年厄年の方々の名簿を張り出しています。米寿、喜寿、還暦、初老、金婚や新婚の祝いで寄進されている方々の名前が並びます。これも以前は筆書きでしたが、今やパソコンの筆文字になっています。

 皆で手分けして一通り飾り付けを終えると今度は別のもう一つの社に移動です。私たちの集落はそれほど大きくもないのに社が三つもあります。成り立ちは詳しくは分からないのですが、そのうちの一つは別の組の方々が宮守をされています。

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 拝殿や社務所がある向こうの社に比べると竹藪と林に囲まれたこちらの社は質素です。しかも周りの環境のせいか、少し作業しただけで芯から冷えるのに驚きました。

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 作業の時間や日取りを決めたり段取りを仕切るのはこの時、組長にあたっている人が行います。実は十数年前の宮守の時は私が組長でした。皆さんが作業しやすいように準備に気を配ったり、様々な意見を調整してまとめるのがけっこ大変で気疲れしました。

 今回も、放っておくと皆さん思い思いのことをやってしまったり、それぞれいろいろな意見が噴出して組長さん、そのたびに右往左往されて、苦労されてましたね。

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 とりあえず、あらかたの準備が整うと後は大晦日です。大晦日は午後から集まって、拝殿に幕を張ったり、テントを立てたり、お供えものを飾ったり、境内や参道を掃除したりします。

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 準備をすっかり終えると、夕方には一旦家に帰り、それぞれ年越しそばを食べたり、紅白歌合戦を見たりしてつかの間の大晦日気分を味わいます。そして夜10時、再び神社に集合です。

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 みんな防寒着を着てモコモコの状態です。これから元旦の朝まで火を焚いて泊まりをするのです。神社が2つあるのでふた手に分かれます。私は大きい方の神社でした。

 予め刻んであったスルメと昆布とお神酒を用意して、参拝者に振る舞います。実際お参りは除夜の鐘が鳴り、年が明けてからですが、今年はどうしたわけか思いの外参拝者が少なかったのです。

 除夜の鐘のあと、ちょっとした波があると後はぱらぱらでした。例年なら区の役員さんや組長さんが揃ってこられるのに、今年は半分程度しか姿がありません。今年の大晦日、そんなに寒かったでしょうか。

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 前回私が組長をしたときは、大勢のお参りがあって驚いたものでした。不信心な私はそれまで年越しの新年に参ったことが無かったのです。三日に新年祭が催され、集落の者はそのときにお参りするのでそれで良いと思っていたのですが、どうも近年は当時の私のような考えの人が増えているようです。

 人影はどんどんまばらになって一時半を過ぎるとぱたりと止んでしまいました。これは例年同じです。それで我々も御神酒をしまって店じまいとしたいところですがそうはいきません。総代さんからは本殿に供えられている御神酒の番をしてもらわなくてはと言われ朝まで夜通しすることになっています。

 前回、私が組長をしていたとき、お参りが無くなったら引き上げたいと言うと、総代さんがお参りの人のために宮守さんにいてもらうのではない。神さんにかがり火を焚いてもらうためにいてもらうのだ説明されました。かがり火と言うにはドラム缶の火でお粗末とは思いましたが、御神酒の番よりは説得力がありました。

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 結局、夜が明けて朝の7時過ぎにやっと解放です。家に帰り、少し仮眠して10時頃、これまた恒例のお寺参り、住職や檀家の人に挨拶して昼に家に帰ると、コタツの上に年賀状が届いていると言った案配です。

 元旦の午後、それまで降っても溶けていた雪が夕方になるとあっという間に積もってしまいました。車も木々も何もかもこんもり丸まってしまう積雪です。積もった雪に定規を指してみたら15センチ以上ありました。

 正月二日は何も予定がない日だったのですが、この積雪で神社の周りが埋まってしまいました。三日には新年祭が執り行われます。お参りいただく方々の足下を確保するため、雪解けをして欲しいと総代さんが言ってこられたので、また皆して出かけました。

 ところが、なんとその日の夜にまた雪が降ってしまい、雪解け前と同じくらい雪が積もってしまいました。溶けずに残ったところは30センチくらいの高さになっていました。

 三日の朝は7時半の集合でしたが、この雪のため7時前に出ていっせいに雪かきです。この日は元々用事が多いので一軒二人の動員がかかっていました。全員で本殿周り、拝殿周り、参道と人の通るところを中心に雪かきです。

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 背景が光って見えるのは朝日が当たっているのだと思います。

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 せっかく作った門松も皆さんにお披露目する間もなく、こんな有様です。しかも今年は故あって明日には片付けられる運命です。

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 9時から拝殿で祈祷が始まります。まずは集落の役員とか組の代表者がお祓いを受けます。この頃になると、白い雪景色に青空が映えて気持ちの良い天気になってきました。

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 続いて今年の厄年の方々がお祓いを受けます。私たちはお供えものを総代さんの指示に従ってあげたり下げたりするお手伝い、ずっと外にいると足のつま先が痛くなってきます。 

 祈祷は一時間ほどで終わり、私たちはお昼前には引き上げることが出来ました。昔はこの後、各組でオコナイという田舎の新年会が開かれたのですが、今は三が日を外し適当な日に外へ出かけるようになりました。

 田舎というと、風景だけを見ているとのんびりして見えますが、とくに催しの多い正月とかお盆は、何かと用事が多いですね。とくに今年のように役が当たっていると正月どころではありません。

 昔は、こういう行事に携わる人たちのほとんどは農業で生計を立てていたので農閑期の冬の作業、しかもすべてが手作りでした。しかし、今は皆さん勤めや商売を持っているので大変だと思います。

 我が集落の社はすべて無人です。お隣の集落、そのお隣の集落も神主さんはおられません。普段は宮守と総代で用を済ませ、祈祷の時だけ神主さんに来ていただいているのです。

 これから田舎も少子高齢化が進んでいきます。お寺にしても宮さんにしても、いつまでこんな風に続けられるのかなぁと思いますね。人数が減っていけば行くほど、残った人の負担は増えていくわけですし・・・

 

(掲載した写真は、NIKON1 V2とスマホ(SONY SO-04E)で撮ったものが混在しています) 


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