MCトランスその後 [オーディオ]
ここのところ孫や古い本、お寺や畑の話などが続いています。これで今回、田植えのレポートでもしてみたら、このブログが元々はジャズとオーディオのブログであったこと、すっかり忘れられてしまいそうです。それどころか「えっ、そうだったの」と言う声も聞こえてきそうです。
調べてみたら、オーディオネタは今年これでようやく二度目です。前回は1月だったので半年近いブランクがあったことになります。それなりに積もる話もありますし、アクセス数もオーディオネタは伸びるのはわかっているのですが、なかなかまとめ切れないでいました。
いっそ一足飛びに現状を報告した方が手っ取り早く済んで良いようにも思うのですが、それではせっかくのオーディオネタが一回で種切れになってしまいます。
ここは手間でもゆっくりと順序を追ってはじめていくことにします。まず、ちょうど一年あまり前に書いたMCトランスの記事にあったDENONのMCトランスAU-320がその後半年ほどで壊れてしまいました。片チャンネルしか音が出なくなっていたのです。
ま、画像だけで中古電気製品を取引するオークションではままあることです。私は幸い今まであまりひどい目にあってはいません。今回も到着した時点で、チェックしていたのですが、元々DENONのモノラルカートリッジDL-102用に使用していたものですから、故障に気づくのが遅れてしまいました。もちろんクレーム出来る時期をとっくに過ぎていました。
一応中を開けてみましたが、当然のこと、素人にはわかるよしもありません。ただ開けてびっくり、あまりの煙草の匂いに辟易しました。前の持ち主、相当の喫煙家だったようです。
私もつい4.5年前まではヘビースモーカーだったのですが、そう言う人間に限って他人の煙草の匂いに必要以上に敏感だったりします。念のため、オークションの商品説明を見てみましたら、ちゃんと喫煙環境と明示されていました。
ただ、このトランス、届いたとき見た目ももう一つでしたし、アース端子の接続がいい加減で、はじめハムがありました。ま、それくらいは自分で直せたのでノークレームで済ませたのですが。
すぐに買い直す余裕もなく、モノで聞く分は支障ないだろうとそのまま聞いたり、YAMAHAのプリアンプC6のMCヘッドアンプを使ったりしていたのですが、ようやく資金のめどがたったのでMCトランス買い直すことにしました。
買い直すにあたっていろいろ試行錯誤がありました。モノラルカートリッジに接続することはわかっていたので、モノラル専用カートリッジなども物色したのですが、皆さんはやりお高いですね。
いずれにしても我G(がらくた)級オーディオシステムのバランスから言って、MCトランスにあまり高額なものは似合いません。あるオーディオショップで見つけた格安トランスが、オルトフォンのモノラル専用ST-M25でした。
しかし、オルトフォン専用(たぶんSPUなど用)なのか、いまいちDL-102に合いません。音が優しく大人しすぎて、モノラル独特のあのゴリっとした力強さがさっぱり聞こえてきません。これはいつになるか知りませんが、SPUを使うときまでとっておくことにします。
次の候補としては、すでにもう一方のシステムで使用しているDENONのDL-103用に開発されたAU-305あたりが、価格、球数の多さ、安定感という点でぴったり来るのですが同じものを二つ揃えるのも芸がありません。
他に国産でもFRとかDENONの高級機、LUX、entre、それにオルトフォンなどがオークションに出てくるのですが、いずれも値段が折り合いません。今や珍しいアナログ再生専用で、しかも最近の新品はべらぼうに高い物が多いので、古くてもそう安くならないんでしょうね。
いろいろ迷ったあげく、やはり使い勝手が良くて、球数も多く、価格もこなれているAU-302に再挑戦することにしました。
このトランスの特徴は、40ΩのみのAU-305と違って3Ωと40Ωが切り替えられます。3Ωはオルトフォン、40ΩはDENONと言う使い分けが出来ます。しかも入力系統が二つあるので、使い道がいろいろと膨らみます。
前回オークションで失敗したので、オーディオショップで買うことも検討しました。オーディオショップなら最低限動作確認しているでしょうし、1年保証も付いていたりします。ただ安心料もあってかその分価格もオークション落札価格より1万円ほど高めです。
こういう事態を想定して初めからオーディオショップで買っておけば良かったのですが、今更オーディオショップで買い直して、この中古MCトランスにトータル4万円も使うのは何となく納得できません。
で、再びオークションにしました。今回は慎重に選びました。その結果、皮肉なことに前回の落札価格を下回ったにもかかわらず、届いたものは以前のものより外観がきれいでした。もちろん動作に何の支障もありません。
左側の写真が前回落札したAU-302です。右側の写真のAU-302と比べると、ビスの色の違いがわかると思います。左はビスの頭が茶色くさび付いていますが、右側は何とか錆を免れて、銀色に光っています。これで、このまま動作し続けてくれれば、2つ分合わせてもショップで買った金額とさして違わないことになって自分でも納得です。
今のところ、調子よく使えています。出来れば、このシステムを発展させてこのあとオルトフォンのMCカートリッジを手に入れるとか、もう一台眠っているレコードプレーヤを出してきて、余っているチャンネルを利用しようかとかいろいろ夢を膨らませているのですが、その前に、いい加減部屋を片づけないと、置くものも置けません。
今日のCは、COLEMAN HAWKINSです。たぶんこのジャケットが気に入って買ったのだと思います。KEYNOTE JAZZ SERIESのうちの一枚で、ほかに同じシリーズでレスター・ヤングの物を一枚持っています。
演奏は1944年と古いものですが、楽しめるジャズですね。コールマン・ホーキンスのテナーも良いですが、ロイ・エルドリッジのトランペット、テディ・ウィルソンのピアノもいいですね。
不安定な5月 [生活]
長いゴールデンウィークも過ぎて、暦は早5月も中旬にさしかかろうとしています。我が家では、一ヶ月前に生まれた孫と娘が里帰りを終えて自分の家に帰り、大人三人の味気ない元の生活に戻りました。
それにしても今年のお天気、風薫る5月になってもなかなか安定しませんね。いつまでも寒気が入ってきて、竜巻が起こったり雹が降ったりと荒れまくっています。今日も5月とは思えない気温の低さでした。
そんな5月ですが、我が家もようやく夏野菜を植え付けました。今年は天候不順気味なので、いつもより少し遅めの定植です。寒さ防止に肥料袋を被せているのでわかりませんが、向こうからトマト、ナス、キュウリ、シシトウ、ピーマンなどを植えています。
自分が好きなトマト、ナス以外は、たくさん作っても残ってしまうので、少しずつです。画像の左側、写ってませんがサツマイモ、カボチャ、スイカ、トウモロコシなどが植わっています。
ジャガイモ、サトイモ、エンドウ、イチゴ、タマネギ以外は、がら空きだった我が家の畑、夏野菜の植え付けを終えて、やっと畑らしくなってきました。
この日はそれほど良いお天気でもなかったのですが、ベニシジミがタンポポにとまりに来ていました。蝶は蜜を吸うとき、花の上で翅を広げたり閉じたりしながらゆっくり回るんですね。
イノシシやシカ除けの柵に囲まれた畑の中は何とか草を引いていますが、その回りの休耕地はご覧の通り雑草の海です。雑草にも流行があるのでしょうか。今年は黄色と紫が鮮やかです。
キンポウゲが生える前は、一面タンポポでした。それが白い綿帽子になり、今度は黄色いタンポポの花を細かく散りばめたようなキンポウゲが広がりました。そのうち、ヘビイチゴやクローバーに取って代わっていくのでしょうか。いずれにしろ管理者としては、いつまでも鑑賞しているわけにもいきません。
ご近所から苦情が聞こえてきます。また、あまり伸ばしすぎると手に負えなくなるので、そこそこのところで刈り取らないとあとが大変です。これからの季節、雑草との戦いです。野菜が育つと言うことは、草も伸びるということ・・・自然は平等だ、と言い聞かせて草刈り機使っています。
明日は営農の田植えです。もう先週から田植えは始まっているのですが、私が駆り出される当番の日が明日と来週に当たっています。自分で田植えしていた頃に比べるとずっと楽になったのですが、面白味にかけるのも事実です。
さて、ジャズレコード、次のCはCannonball Adderley(1928/09/15- 1975/08/08)です。正しくはジュリアン・キャノンボール・アダレイです。キャノンボールは愛称のようなものなのでしょうが、彼の風体や演奏スタイルに美事にフィットしています。
キャノンボール・アダレイと言うと、どうしてもSOMETHIN`ELSEが真っ先に頭に浮かんでしまいます。実際、若い頃、私が持っていたキャノンボール・アダレイのリーダーアルバムはこれだけでした。
このアルバムの実質のリーダーはマイルス・デイビスで、契約上の関係でキャノンボール・アダレイがリーダーになっているのは周知の事実、私もマイルス・デイビスの有名なレコードとして買いました。
今回、久しぶりに聞き直しましたが、枯葉、サムシングエルス、ラブ・フォー・セール・・・どの曲をとっても素晴らしく改めて聞き惚れました。マイルスの演奏はもちろんのこと、キャノンボールのアルトサックスもエネルギッシュで美しいものでした。
どの曲をアップするか迷いましたが、キャノンボール・アダレイのバラードが美しい「Dancing In The Dark 」にしました。ボリュームを上げて聞いていると本当に気持ちいいですね。
本山参り [生活]
本山で法然上人八百年大御忌が執り行われたので、檀家一同、揃ってお参りしてきました。本来ですと去年の予定だったのですが、3月にあの東日本大震災があり、一年延期となっていました。
私たちのお寺は浄土宗です。浄土宗というと総本山はご存じ知恩院なのですが、その下に7つの大本山があるそうです。私たちのお寺はそのうちの一つ百万遍知恩寺の末寺になります。
我が寺はそれほど多い檀家数ではないのですが、バス一台貸し切って京都まで行ってきました。久々の京都なのですが、バスでの団体行動なので車窓から街並みを楽しむしかありません。
熊野神社近くにあった八つ橋発祥の家(バスの窓からスマホのカメラで)
バスは五条通ではなく、三条通から蹴上、岡崎、平安神宮の前、熊野神社あたりを通って百万遍まで行ったので、熊野神社あたりではジャズ喫茶YAMATOYAを、百万遍には京大があり、つい最近読んだ「二十歳の原点」や今はなき「しあんくれーる」を思い出してしまいました。
※YAMATOYAさん、リンク貼ろうとしたら現在、店舗改装中で休業中だそうです。
京都はもう桜は終わっていて街路樹の若葉が鮮やかでした。平日でしたがその日は暑いくらいのお天気で、若葉の下を歩く人たちの様子もなんとなく伸びやかで、バスを降りて一緒に歩きたい気分でした。
バスが知恩寺に着いたのは予定通り10時でした。しかし本堂は混んでいて、1時間ほど、あたりをぶらついたり、阿弥陀堂でお話を聞いたりして時間をつぶしました。
本堂に繋がる渡り廊下です。私が小さい頃はまだ家族で旅行すると言うことはあまりなかったのですが、両親と旅行した一番古い記憶は本山参りでした。弟が生まれる前ですから、小学校に上がるか上がらない頃だったと思います。その時、この渡り廊下の記憶があるのですが、当時は木造だったと思います。
法要が始まる前になると、いつの間にか渡り廊下が待ち受けの人でいっぱいになっていました。ここにおられる方々は、本日の法要で重要な役割を勤められる住職の檀家の方々です。何でもバス6台を連ねてのお参りだそうです。名誉なことらしいのですが、いずれにしてもたいそうで物いりなことだと思います。
元祖法然上人の八百年大法要なので、大勢の僧侶が集まってそれはたいそう物々しく儀式ばったものでした。地元KBS放送の腕章をしたスタッフもたくさん来ていました。
100人以上の僧侶が入場を終えるまで、待つだけでも時間がかかりました。きらびやかな袈裟をまとった僧侶たちが声を揃えて読経しますと、さすがに迫力がありますね。もちろん私たちでもわかる仏説阿弥陀経や四誓偈(しせいげ)にしても、その読経の速度の速いこと速いこと、とても附いて行けません。
私などキリスト教寺院での荘厳なミサなどを無闇にありがたがる傾向がありますが、ひょっとすると音響的にはそれほど条件の良くない古い木造建築ではありますが、大勢の僧侶たちの読経の声、匹敵する荘厳さかも知れません。
簫や笛の雅楽が演奏されてました。一緒に参った方が雅楽というと神社を連想するので、お寺で演奏されるのに驚いておられました。私は、以前、お練り法要のときに見たことがあるので、それほど驚かなかったのですが。
伶人、雅楽を演奏する人をそう呼ぶのだそうです。本日は正装です。以前お練り供養で見たときは、ここまでかしこまっていなかった気がします。いちばん後ろ、笛を吹いている方は女性です。以前来たときもおられた気がします。
長く荘厳な儀式が終わると、このお寺の名物の一つ、大念珠繰りが始まります。天井につり上げられた大きな数珠が降ろされます。この数珠は本堂の周囲を囲んでいます。参拝した檀家の方たちがお経と太鼓の音に合わせて、数珠を繰るのです。
数珠の一つ一つには、奉納した檀家の名前、戒名などが刻まれています。大きな数珠と言っても文字は小さく、始終動いているのでこの中から自分の家の戒名を見つけるのは、至難の業です。
数珠を繰りながら、大玉が自分のところへ来ると、皆さん、頭上に持ち上げたり、撫でたり、両手を合わせて拝んだりされていました。
このお寺のもう一つの名物には、お練り供養があります。それから毎月15日に手作り市が催されています。地元ではこちらの方が有名かも知れませんね。私は、まだ行ったことがありません。
法要と数珠繰りで約1時間半かかりました。数珠繰りは休憩を挟んでもっとあるのですが、私たちはお昼ご飯の予約があるので、数珠繰りを一周分だけして、退席しました。
昼食の会場は円山公園の奥にあるので、円山公園手前までバスで行きました。そこから歩いて丸山公園を抜けていきます。桜で有名な円山公園ですが、もうほとんど葉桜になっていました。そんな中、所々ボタン桜の濃いピンク色が目立っていました。
昼食会場は左阿彌という料亭です。高級感たっぷりのところで、とても自分では来れないところです。本場の京懐石をいただきましたが、写真撮るのを忘れました。
食後はせっかく来たので、お隣の総本山知恩院へお参りしてきました。
山門にかかった幕の葵の御紋が仰々しいですね。本堂前の土産物店で、何か土産を買おうかなと思いましたが、皆、葵の御紋が入っていたのでやめました。
山門をくぐってこの階段を上がると本堂があるのですが、階段の石の幅が広くて、しかもお酒の入った身には堪えました。しかもせっかく上に上がっても、本堂は改修中なのか、テントで覆われてました。

























